保育士が知りたい児童家庭福祉の成り立ち

保護される児童と児童の立場

保護される児童

このように、産業革命期以来、工場で働く児童の危機的状況によって、
今までの児童観における問題点が顕在化され、
その対策としての児童保護立法が多く制定される様になりました。

 

それまでは、児童が窃盗などの罪を犯した場合も、
絞首刑になるなどの容赦ない制裁が科せられていましたが、
1908年の「児童法」によって、犯罪を犯した児童を成人と同様に処罰する事はなくなりました。

 

この場合、犯罪を起こした児童は、更生の可能性を配慮し、
授産学校に装置され、少年については懲役刑も禁止、
拘束刑に関しても矯正学校に送られるなどの配慮がされるようになり、
児童の将来の可能性を重視する様になりました。

児童の立場

古代、中世社会では、児童は大人によって遺棄されたとしても、
殺されたとしても、大人はなんの咎めを受けることはありませんでした。

 

当時、児童は、「大人の従属物」でしかなかったのです。

 

近代社会でも、児童は「労働力として児童」であり、
働き手という意味で「小さな大人」として扱われ続けました。

 

産業化の段階では、世界各国で子どもが、工場での労働を搾取され、
健康を害したり、亡くなるということがしばしば見られました。

 

フランスでは、4.5歳の子どもが大人と同じように12時間以上も労働をさせられたり、
石炭を運ぶなど危険な労働をさせられていたのです。

 

しかし、次第に、次代の国民になる児童を大切にしようという気運が高まり、
児童保護が考えられる様になりました。

 

ただ、初期の段階では、
国の繁栄のための次代の担い手という視点で児童を捉える見方がありました。


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